今日からお休み!

私は現在、妊娠8ヶ月(31週)、初産婦29歳です。

今まではフルタイムで働いていたのですが、本日より、少しの有給休暇も使って、産休に入りました〜

 

やったー!

 

元号の発表を見るためにNHKをつけていたら、朝ドラの再放送が昼にやっていました。

今日から、「なつぞら」という朝ドラが始まるようです。

今までは仕事をしていたので、朝ドラを見ることはできなかったのですが、これからは毎日見ることができる!と、感慨に耽っております。

 

予定日は6月初めなので、あと2ヶ月ほどしかゆっくり見ることができないと思いますが、お休みを満喫したいと思います。

 

なつぞら第1話

舞台は北海道十勝。戦争の空襲で母親を亡くし、孤児となった奥原なつは、父親の戦友である柴田たけおの一家の世話になることになる。

「まる子、つづらの中身が知りたい」の巻

○あらすじ

まる子は、学校の工作で宝箱を作るために、おじいちゃんと一緒に空き箱を探しているところ、押入れでつづらを発見する。つづらの中身が気になるまる子に、丸尾くんは宝の地図ではないかと言い、花輪クンはミイラが入っているのではと言い、意を決してまる子はつづらを開けることにする。

 

○心に残った言葉

「いやあ、また僕の知識が、ベイビーを困らせてしまったナァ。」

つづらの中身について話しているまる子に、花輪クンが民家からミイラが発見されたという話をし、それに動揺したまる子に言った花輪クンの言葉。

 

「こんなに走ったのは、空襲から逃げた時以来じゃ。」

つづらを開けようと張り切るまる子がおじいちゃんを引っ張ってつづらの元に走ったあとに言った、友蔵の言葉。

 

ちびまる子ちゃんの面白さって、日常のちょっとした大人にとっては何でもないことを、まる子や他のクラスメイトが想像力を働かせて真剣に考えて行動するところにあるんじゃないかと思います。

それが如何に馬鹿馬鹿しいことでも、外から客観的に見ることで、微笑ましく思えてしまうんです。

作者のさくらももこさんは、ものすごく物事や人を冷静に見て描写できる人なんだなぁと感心します。

ちびまる子ちゃん「まる子 鍋モノ騒ぎ」の巻

ちびまる子ちゃんが昔から好きで、久しぶりにAmazonプライムビデオでアニメを見たため、備忘録として書いていこうと思います。

 

○あらすじ

まる子は初めてふぐ鍋を食べることになる。まる子は楽しみにしていたが、藤木と永沢からフグ毒に当たって死んだ人がいるという話を聞く。心配になったまる子は、家族にフグを食べないように説得するが・・

 

○心に残った言葉

「僕の家では松茸だけどね。」

ふぐ鍋の話が出た時、一緒に食べる具材として花輪クンが言った言葉。

 

「へん、俺はヒロシだ。柱じゃねーやい。」

フグを食べようとした父ヒロシに、まる子がお父さんは一家の大黒柱だから死んだら困ると言ったことに対するヒロシの返答。

 

ちびまる子ちゃんって、日常を描いた漫画だけど、その中にくすりと笑える場面が散りばめられているから面白いんですよね。花輪クンのお金持ち発言も好き。

 

今日は職場で少し嫌なことがあったので、ちびまる子ちゃんを見て癒されたいと思います。

『クリムゾンの迷宮』を読んだ

職場の同僚に借りた本。すっごい怖い本だから、家に置いておきたくなくて・・と半ば強制的に渡された本ですが、読み始めたら止まらなくて、すごく面白かったです。

 

『クリムゾンの迷宮』

作者:貴志祐介

角川ホラー文庫

 

貴志祐介って、京都大学経済学部卒なんですね。オーストラリアの動植物や狩の方法など、本の中に詳細な説明があるけれど、その博識ぶりは京大出身だと聞いてなるほどと思いました。

 

1 あらすじ

主人公、藤木は異様な風景の世界で目を覚ました。そこには水筒とランチボックスと、ゲーム機が置かれている。ゲーム機のスイッチを押すと、「火星の迷宮へようこそ」と書かれた文字が映し出された。そこから、藤木は8人の他のプレイヤーと出会い、生き残りをかけたゼロサムゲームに参加することになる。

 

2 面白かったところ

*登場人物のキャラクターがはっきりしている

サバイバル力に溢れ、論理的に物事を考える藤木。要所要所で良い判断をする藍。うまく場をまとめる野呂田。やけにつっかかる船岡と安倍芙美子、など。

基本的には藤木と藍が2人で行動して話が進んでいくのですが、途中でその他のプレイヤーと出会った際の各人の行動や変貌ぶりが、話を面白くさせています。

 

*段々と現実味を帯びる描写

初めは、火星のような摩訶不思議な場所が舞台で、現実的な話ではないかと思ったが、実はバングル・バングルという国立公園(実際にオーストラリアにあり、パーヌルル国立公園とも言うそうです。写真を見ると、描写がそっくり)にいるということが分かってきます。

また、途中で見つけたゲームブックに出てくる話では、バッドエンドで人喰種に襲われるとあり、藤木は初めは人喰種の存在を否定しますが、薬物等の影響で本当に人喰種が存在する現実を知ることになります。

この、恐ろしい状況は全くの空想ではなく、お金をかければ実現可能な世界であり、そのゲームは中継されており人を楽しませているということも、更に話の恐ろしさを加速させています。

 

*違和感が後に解決される

野呂田がゲームが始まった時から仕切る姿がスムーズすぎて、こんな状況でも冷静に場をまとめる人がいるんだ、すごい!と思いましたが、後でその理由が分かり納得しました。

また、食料を求めるルートを選んだグループが一番恐ろしいと途中でゲーム機が示した理由も、分かった時は主人公と一緒に背筋が凍りました。

話の所々で沸いた疑問が、後に回収されていくのは、面白かったです。

 

読み終えた晩は、布団の中でも考えてしまうほど衝撃的な心に残るホラーでしたが、主人公の危機迫る展開に目が離せなくて引き込まれて、一気に読んだ本でした。

ホラーやグロい系がすごく苦手ではなければ、おすすめしたい本です。

『杏のふむふむ』を読んだ

女優の杏さんのエッセイ、『杏のふむふむ』を読みました。

杏さんは、私のたった3歳年上だけれど、とんでもなく大人でしっかりしているように思えます。

 

この本は、2012年に刊行されたので、杏さんが25、26歳で出版した本です。

 

出会いをテーマにエッセイが描かれており、杏さんがこれまで出会った様々な人と杏さんの交流が描かれています。

 

私でも知っている有名人もいれば、杏さんの小学校の先生など、一般の方もいます。

 

杏さんは、人をすごく大事にしていて、人が好きで、杏さんと関わった人も杏さんを好きなことが伝わってきて、すごくほのぼのとするエッセイです。

 

一番心に残ったのは、杏さんが母校に行って授業をしたときの話です。

杏さんは、「妖怪人間ベム」の映画でベラ役で出演していたことから、ベラとして授業を行うことにしました。衣装やメイクも映画の製作スタッフ陣に依頼するという本格ぶりです。

何に対しても本気で取り組んで、楽しんでいる杏さんの姿勢には頭が下がります。

授業では杏さんは「今という時間を少し考えてみて過ごすこと」をテーマに、「“これで良い”より“これが良い”」と選ぶことが大切だと言います。

小学生に向けた言葉だけれど、私の心にもずんときました。

杏さんのように素敵な大人になるには、というヒントをもらった気がします。

授業の後、小学校の恩師であるエンドウマメ先生と再会してキャラが崩壊したという、おちゃめな場面もあり、杏さんがみんなに愛されるのはこういうところかなぁなんて思います。

 

先日読んだ朝井リョウさんのエッセイとはまた違った面白さがある本でした。

たねや

たねやの最中を食べました。

 

たねやは、滋賀県近江八幡市に本社があり、名古屋でも三越、髙島屋、松坂屋にお店があります。

また知らなかったのですが、バームクーヘンで人気のクラブハリエも同じたねやグループなんですね。

 

たねやの最中は、最中種と餡が別々に包装されています。

和菓子は作りたてが一番美味しいようで、そのこだわりから餡を密閉包装しているようです。

また、粒あんの中にはお餅が入っています。

 

食べる時に、自分で最中種に餡を挟みます。

 

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餡は上品な甘さで、中の餅が良いアクセントとなり、美味しかったです。

朝井リョウ『時をかけるゆとり』を読んだ。

朝井リョウさんのエッセイ、『時をかけるゆとり』を読みました。

 

朝井リョウさんは、私と同い年で、岐阜の垂井町出身ということで、何となく親近感を持っていました。

 

これまで『何者』しか読んだことがなかったのですが、たまたまオールナイトニッポン高橋みなみと共演しているラジオを聴いて、朝井リョウが面白いことを知り、エッセイも面白いかもと思って読んでみました。

 

結論から言うと、すごく面白かったです。

私は昔、さくらももこのエッセイが大好きで、何度も読み返していたのですが、朝井リョウのエッセイはさくらももこのエッセイに雰囲気が似ているなと思いました。

 

朝井リョウは文章の才能もあって、人当たりも良く友達も多くて、妬んでしまいそうですが、でもエッセイを読むと全く偉ぶらず、自分をネタにして笑いを取っているところが凄いなと思ってしまいます。

 

しかし私も同じゆとり世代なのに、人生の濃さが全然違う、とも感じます。

大学生の時は100キロハイクどころか10キロも歩いたり走ったりしたことはなかったし、東京から京都まで自転車で行こうと考えたこともなかったです。

 

私が大学時代に行った一番の青春ぽいことは、名古屋から中伊豆の修善寺まで青春18切符で鈍行で片道5時間かけて友達と旅行に行ったことです。

朝井リョウさんとは青春の重みが違うなと感じます。

 

でも、中々体験できない事や出来事について、詳細に分かりやすく面白く書いてあるので、どんどん話に引き込まれます。

 

何も考えずにひたすら楽しいエッセイなので、おススメです。