朝井リョウ『時をかけるゆとり』を読んだ。

朝井リョウさんのエッセイ、『時をかけるゆとり』を読みました。

 

朝井リョウさんは、私と同い年で、岐阜の垂井町出身ということで、何となく親近感を持っていました。

 

これまで『何者』しか読んだことがなかったのですが、たまたまオールナイトニッポン高橋みなみと共演しているラジオを聴いて、朝井リョウが面白いことを知り、エッセイも面白いかもと思って読んでみました。

 

結論から言うと、すごく面白かったです。

私は昔、さくらももこのエッセイが大好きで、何度も読み返していたのですが、朝井リョウのエッセイはさくらももこのエッセイに雰囲気が似ているなと思いました。

 

朝井リョウは文章の才能もあって、人当たりも良く友達も多くて、妬んでしまいそうですが、でもエッセイを読むと全く偉ぶらず、自分をネタにして笑いを取っているところが凄いなと思ってしまいます。

 

しかし私も同じゆとり世代なのに、人生の濃さが全然違う、とも感じます。

大学生の時は100キロハイクどころか10キロも歩いたり走ったりしたことはなかったし、東京から京都まで自転車で行こうと考えたこともなかったです。

 

私が大学時代に行った一番の青春ぽいことは、名古屋から中伊豆の修善寺まで青春18切符で鈍行で片道5時間かけて友達と旅行に行ったことです。

朝井リョウさんとは青春の重みが違うなと感じます。

 

でも、中々体験できない事や出来事について、詳細に分かりやすく面白く書いてあるので、どんどん話に引き込まれます。

 

何も考えずにひたすら楽しいエッセイなので、おススメです。