「まる子、つづらの中身が知りたい」の巻

○あらすじ

まる子は、学校の工作で宝箱を作るために、おじいちゃんと一緒に空き箱を探しているところ、押入れでつづらを発見する。つづらの中身が気になるまる子に、丸尾くんは宝の地図ではないかと言い、花輪クンはミイラが入っているのではと言い、意を決してまる子はつづらを開けることにする。

 

○心に残った言葉

「いやあ、また僕の知識が、ベイビーを困らせてしまったナァ。」

つづらの中身について話しているまる子に、花輪クンが民家からミイラが発見されたという話をし、それに動揺したまる子に言った花輪クンの言葉。

 

「こんなに走ったのは、空襲から逃げた時以来じゃ。」

つづらを開けようと張り切るまる子がおじいちゃんを引っ張ってつづらの元に走ったあとに言った、友蔵の言葉。

 

ちびまる子ちゃんの面白さって、日常のちょっとした大人にとっては何でもないことを、まる子や他のクラスメイトが想像力を働かせて真剣に考えて行動するところにあるんじゃないかと思います。

それが如何に馬鹿馬鹿しいことでも、外から客観的に見ることで、微笑ましく思えてしまうんです。

作者のさくらももこさんは、ものすごく物事や人を冷静に見て描写できる人なんだなぁと感心します。