ボストン美術館
名古屋市の金山駅にある、ボストン美術館が今年の10月に閉館するということです。
交通の便も良く、何回も行った美術館なので、なくなってしまうのは寂しいです。
今日は、そのボストン美術館に行ってきました。
今は、最終展ということで、「ハピネス〜明日の幸せを求めて〜」というテーマの展示でした。
ルノワールやミレーなどの西洋の絵や、クリシュナというヒンドゥー教で最も人気のある神様の絵、曾我蕭白(そがしょうはく)という江戸時代の画家が描いた「琴棋書画図」という水墨画など、様々な作品がありました。
絵巻もあり、綺麗な景色の絵もあり、こんなのんびりしたところに行きたいなぁなどとと妄想しながら鑑賞していました。
日本美術の絵を見ると、江戸時代にタイムスリップした気持ちになります。
ミュージアムショップの隣には、展示されていた「踊るシヴァ神」のポーズで写真撮影ができるところがあります。
写真ではあまりよく見えないですが、左手にシヴァ神の帽子と、背中の後光(?)が付けられるものがあり、これらを付けて写真撮影ができます。
シヴァ神とは、ブラフマー、ヴィシュヌと並ぶヒンドゥー教の三大神の1人で、破壊を司る神だそうです。
息子のガネーシャの首を切り落として、歩いていた象の首を付けたという逸話も持つ、荒々しい神です。
シヴァ神はダンスの神様とも言われており、創造、維持、破壊のリズムをダンスで表しているようです。
そのリズムの中で悪魔を倒しているため、シヴァ神が踏みつけているものは倒した悪魔かもしれません。
バターが好きで踊り出すクリシュナ神とはまた違った性格ですね。
ボストン美術館は赤字が続き、契約満了の20年目で閉館ということになりましたが、私は好きな美術館でした。
20年間、お疲れ様でした。